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地震や台風などの自然災害が発生すると、建物への被害だけでなく、停電や断水などライフラインに影響が及ぶことがあります。特に気温の高い時期に考えておきたいのが、「停電時の暑さ対策」です。
2025年5月から9月までの全国の熱中症による救急搬送人員は、2008年の調査開始以降、初めて10万人を超えました。また、発生場所別では「住居」が約4割を占めています。普段はエアコンなどを使って暑さをしのぐことができますが、もし夏に突然の停電が発生したら、どのように暑さをしのげばよいのでしょうか。夏場の防災を考える際には、水や食料などを備蓄することに加えて、
「停電したら、暑さをどうしのぐのか」
「そのために必要な電源をどう確保するのか」
についても、平時から考えておくことが大切です。今回は、災害による停電時に考えておきたい暑さ対策と、停電時に備えた非常用電源の必要性についてご紹介します。
▶災害時には「暑さ」への備えも必要
災害時の暑さ対策が難しい理由の一つが、私たちが普段使用している暑さ対策の多くが電気に依存していることです。例えば、
- エアコン
- 扇風機
- サーキュレーター
などは、いずれも電気がなければ使用できません。これまでフジガスのコラムでは、直射日光を遮る、風をつくる、スポットクーラーや屋外用エアコンで冷風を届けるなど、さまざまな暑さ対策をご紹介してきました。しかし、災害によって電力供給そのものが止まってしまえば、「暑さ対策のための電源をどう確保するか」という新たな課題が生まれます。実際に自然災害によって、大規模・長時間の停電が発生した事例もあります。2022年3月の福島県沖地震では、東京電力・東北電力管内で最大約220万戸が停電しました。また、2024年の能登半島地震では最大約4万戸が停電し、道路の寸断などによって復旧作業が長期化した地域もありました。
停電は「発生するかどうか」だけでなく、「発生した場合にどの程度続くのか」まで想定して備えておくことが重要です。
▶災害時の暑さ対策で考えておきたいこと
万が一夏場に災害が発生した際には、暑さ対策が欠かせません。災害時には、直射日光を避ける、こまめに水分・塩分を補給する、風通しをよくする、冷房できる場所を確保するなど、複数の暑さ対策を組み合わせることが重要です。

一方、扇風機やサーキュレーター、エアコンなどを使用するためには「電気」が必要です。では、停電が発生した場合、どの設備の電源を優先して確保すればよいのでしょうか。
▶停電時に「何の電源を確保するか」を考える
災害への備えというと、「非常用発電機を用意しなければ」と考えるかもしれません。しかし、発電機を選ぶ前に考えておきたいことがあります。それが、「停電したとき、何を動かしたいのか」です。停電時に施設内のすべての電気設備を平常時と同じように使用するのではなく、災害時にも使いたい機能に優先順位をつけることが重要です。例えば、次のような設備が考えられます。
| 目的 | 電源を確保したい設備の例 |
|---|---|
| 暑さをしのぐ | エアコン、扇風機、サーキュレーター、スポットクーラー |
| 食料などを保管する | 冷蔵庫、冷凍庫 |
| 明かりを確保する | 照明 |
| 情報を得る・連絡する | スマートフォン、PC、通信機器 |
| 生活用水を確保する | 給水ポンプ |
| 施設機能を維持する | 施設ごとに必要となる各種設備 |
例えば、避難所なら「冷房・照明・通信」、集合住宅なら「給水ポンプ・共用部照明」、店舗なら「冷蔵・冷凍設備」など、対象施設によって優先すべき設備は変わります。つまり、非常用電源を検討する際は、「何kVAの発電機を用意するか」から考えるのではなく、「災害時に何を守りたいか」から考える。これが非常に重要なポイントです。
▶非常用電源を平時から考えておく
災害によって停電が発生してから、「どの設備を動かすか」「どこから電源を確保するか」を考えるのでは、対応が難しくなる可能性があります。そのため平時のうちに、
① 停電時にも電力が必要な設備を洗い出す
↓
② 優先順位を決める
↓
③ それぞれに必要な電力を確認する
↓
④ 必要な非常用電源を検討する
という順番で整理しておくことをおすすめします。非常用電源には蓄電池や発電機など、さまざまな方法があります。どの方法が適しているかは、使用する設備、必要な電力量、想定する停電時間、施設の環境などによって異なります。そして、停電時に電力をつくる方法の一つが「非常用発電機」です。
▶なぜLPガス非常用発電機なのか?
非常用発電機には、ガソリンや軽油、LPガスなど、さまざまな燃料を使用するものがあります。

フジガスでは、LPガスの特徴である
可搬性 ― 運べるエネルギー
LPガスは容器に充てんして運ぶことができ、必要な場所へエネルギーを届けることができます。
貯蔵性 ― 備えられるエネルギー
LPガスは容器などに貯蔵できるため、災害に備えてあらかじめ燃料を確保しておくことができます。
即応性 ― すぐ使えるエネルギー
災害発生後も設備に被害がなく、安全が確認できれば、LPガスをエネルギー源として活用できます。
を活かした「LPガス非常用発電機」の導入をご提案しています。
▶夏の防災は「停電したとき」を想定して考えよう
災害は季節を選んで発生するわけではありません。気温の高い時期に停電が発生すれば、普段当たり前に使用しているエアコンや扇風機などが使えなくなる可能性があります。水や食料、防災用品を備えることに加えて、
「停電したとき、どこで暑さをしのぐのか」
「そのために、どの設備を動かす必要があるのか」
「必要な電源をどう確保するのか」
まで平時から考えておくことが、夏の災害への備えにつながります。非常用発電機を検討する場合も、まず考えたいのは発電機の大きさではなく、「停電時に何を動かしたいのか」です。では、エアコンや冷蔵庫、給水ポンプなどを動かすには、実際にどの程度の電源が必要なのでしょうか。
次回は、身近な電気機器や施設設備を例に、必要な電力と非常用発電機の出力の考え方を解説します。あわせて、用途に応じたフジガスのLPガス非常用発電機をご紹介します。