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今年も台風や大雨などにより、全国各地でさまざまな被害が発生しています。シルバーウィークには台風25号が日本列島に接近し、関東地方にも大きな影響を及ぼしました。特に、千葉県の一部地域では停電が発生し、9月23日17時時点では約2万3千軒が停電に見舞われました。
私たちの普段の暮らしや事業を支える設備を動かすための電力が突然停止してしまったら。今回は、停電によって起こりえる影響から、発電機や蓄電池などの非常用電源を使った停電対策まで、事前に考えておきたいポイントをご紹介します。
▶停電対策の第一歩は「必要な電力」を整理すること
以前のコラムでも解説してきたように、非常時の停電対策として大切なことは、「必要な電力」を整理することです。停電時も平常時と同じように電気機器を動かそうとすると大きな電力が必要になります。電力が限られる環境の中では、使用する設備に優先順位をつけることが「必要な電力」を把握する上での第一歩です。例えば、
- 最低限の照明
- スマートフォンや通信機器
- 冷蔵・冷凍設備
- 集合住宅では、各階や各戸に水を届ける給水ポンプ
- 業務を継続するためのパソコンや通信設備
- 必要に応じて空調設備
など、「停電時にも止めたくない設備は何か」を整理します。そのうえで、それぞれの消費電力や起動時に必要となる電力、何時間使用したいのかを確認することで、必要な非常用電源の規模が見えてきます。
▶停電時の電源を確保する方法
停電時に電気を確保する方法はいくつかあります。代表的なものが、発電機と蓄電池です。どちらも停電時の電源として利用できますが、電気を供給する仕組みや得意とする使い方には違いがあります。それぞれの特徴を理解し、もしもに備えましょう。
発電機
発電機は、燃料を使用してエンジンを動かし、電気をつくる設備です。
燃料を確保することで継続して発電できるため、長時間の停電への備えとして利用されています。発電機には、ガソリン、軽油、LPガスなどを燃料とするさまざまな種類があります。なかでもLPガスは、劣化しにくく長期保管に適していることから、非常用電源の燃料として活用されています。一方で、エンジンを使用する発電機は、運転音とともに排気ガスが発生します。この排気ガスには毒性の強い一酸化炭素(CO)が含まれているため、屋内では使用できません。また、屋外で使用する場合でも、排気ガスが建物内に流入しないよう、窓や出入口から離れた風通しの良い場所で運転することが重要です。フジガスが取り扱う発電機についてはこちらをご覧ください。
蓄電池
もう一つの選択肢が蓄電池です。蓄電池は、あらかじめ充電した電気を蓄え、必要なときに使用する設備です。建物に設置するタイプのほか、必要な場所へ持ち運んで使用できるポータブル電源もあります。
発電機のように燃料を燃焼させないため、使用時に排気ガスが発生せず、エンジンを使用する発電機と比較して運転音が少なく、静かなことが特徴です。停電時には、室内で照明や通信機器、パソコンなどへの電力供給に活用できます。一方、使用できる電力量は蓄電池の容量によって決まります。例えば同じ蓄電池でも、スマートフォンや照明を中心に使用する場合と、大きな電力を必要とする設備に使用する場合では、使用できる時間が大きく変わります。そのため、蓄電池を選ぶ際にも「何を・何時間使用したいのか」を確認することが重要です。
▶発電機と蓄電池、どう使い分ける?
発電機と蓄電池のどちらを選べばよいのでしょうか。それぞれの主な特徴を整理すると、次のようになります。

例えば、小型の通信機器や照明などへの電源確保であれば蓄電池が選択肢になります。一方、長時間にわたって一定の電力を確保したい場合や、給水ポンプなど比較的大きな電力を必要とする設備を動かしたい場合には、燃料次第で継続して稼働できる発電機が選択肢になります。
▶「発電機+蓄電池」という停電対策も
非常用電源は、必ずしも発電機か蓄電池のどちらか一方を選ばなければならないわけではありません。それぞれの特徴を生かし、組み合わせて備える方法もあります。例えば、停電直後は蓄電池から照明や通信機器へ電力を供給し、長時間の停電になった場合には発電機を使用するといった役割分担も考えられます。また、製品によっては、蓄電池の残量が少なくなった際に、発電機を使って充電する方法もあります。ただし、発電機からの充電に対応していない蓄電池もあるため、発電機の出力や蓄電池側の入力条件などを事前に確認する必要があります。対応する機器を適切に組み合わせることで、それぞれの特徴を生かした停電対策が可能になります。
施設の規模や設備によっては、発電機と蓄電池を組み合わせることで、停電時の電源確保の選択肢を広げることができます。重要なのは、「停電時にどの設備を、どのくらいの時間動かしたいのか」から使用目的に適した非常用電源を考えることです。
停電への備えを、平時から
停電への備えは、発電機や蓄電池を導入することだけではありません。懐中電灯やモバイルバッテリーなどを準備するほか、停電情報を確認する方法や、建物内の非常用設備についてあらかじめ確認しておくことも大切です。また、台風などが予想されている場合には、屋外にある飛ばされやすいものをあらかじめ片付けるなど、強風への備えを行うことも大切です。
そのほかにも、太陽光発電設備を設置している住宅や事業所では、停電時に太陽光で発電した電気を活用できる場合があります。さらに蓄電池と組み合わせることで、日中に発電した電気を蓄え、太陽光で発電できない時間帯にも活用することができます。ただし、太陽光発電設備があれば停電時に必ず電気を使用できるわけではありません。停電時の利用には、パワーコンディショナの自立運転機能など、設備が停電時の使用に対応している必要があります。いざというときに使用できる機器や操作方法について確認しておきましょう。
繰り返しになりますが、停電対策で大切なことは、平常時から「停電したら何が使えなくなるのか」「何の電源を優先して動かしたいのか」を確認したうえで、必要な電力や使用時間、設置環境などに合わせて、太陽光発電設備を含めた発電機や蓄電池の導入を検討することです。フジガスでは、LPガス発電機をはじめ、蓄電池など停電時の電源確保に役立つ製品を取り扱っています。また、お客さまの使用環境や必要な電力に合わせた非常用電源をご提案しています。ご自宅や事業所のBCP・停電対策をご検討の際は、お気軽にご相談ください。